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いろいろ

UNIXという考え方

読書メモ。スモール・イズ・ビューティフル。

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

 

メモ

本書で示すUNIXの定理は以下の通り。

  1. スモール・イズ・ビューティフル
  2. 一つのプログラムには一つのことをうまくやらせる
  3. できるだけ早く試作する
  4. 効率より移植性を考える
  5. 数値データはASCIIフラットファイルに保存する
  6. ソフトウェアを梃子として使う
  7. シェルスクリプトによって梃子の効果と移植性を高める
  8. 過度の対話インタフェースを避ける
  9. すべてのプログラムをフィルタとして設計する

この他にも10の小定理が述べられているが、重要度は低め。

「2. 一つのプログラムには一つのことをうまくやらせる」はオブジェクト指向での単一責任の原則を思い浮かべます。

「3. できるだけ早く試作する」の試作によって学ぶ様はアジャイリーだなと。

UNIXに限らない考え方も多くためになる。

「3. できるだけ早く試作する」を説明した第3章の名言で記事を締め括り。パフォーマンス改善・機能追加を繰り返す筆者。出荷近くなっても「もう少し時間をくれ」と述べたところに上司の名言。

「ソフトウェア開発に終わりはない。あるのはリリースだけだ」